congatec 社、Qseven (Qセブン) フォームファクタでは初のクアッド・コア ARM モジュールを発表

conga-QMX6 は Freescale 社の新しい i.MX6 ARM Cortex A9 プロセッサを搭載し、その切り札としては、広いスケーラビリティと拡大された動作温度範囲、および、特に 5W 以下と言う低消費電力が挙げられる。

ニュルンベルグ、Embedded World 展、2012年2月28日   * * *    組込み用コンピュータ・モジュールの先導的メーカーである congatec AG は、Qseven モジュールである conga-QMX6 の発表によって、新しい ARM モジュール世代のベールを取り払った。 遡って 2010年 9月に公表された Qseven 規格 Revision 1.2 は、UART および CAN の I/O インタフェースを加えて、ARM 専用サポートの早期実用化に向けた下地を既に準備していた。


conga-QMX6 コンピュータ・オン・モジュール (COM) は、1 ~ 4 ARM コアの範囲でスケーラブルであり、洗練されたハイエンド 3D-Ready HD インタフェースをサポートする Freescale 社の i.MX6 ARM Cortex A9 プロセッサ・ファミリーを搭載する。 この Qseven モジュールは 4 種類のプロセッサ・バージョンとして、Freescale の i.MX6 Solo ARM Cortex A9  (1.0 GHz、512 KB キャッシュ) から始まり、Freescale i.MX6 Quad ARM Cortex A9 (1.2 GHz、1 MB キャッシュ) までで入手可能である。


ARM プロセッサの標準化は、より高密度で、高信頼性でより良く定義されたインタフェースへと向かっている高性能モバイル・マルチメディア・デバイスの増大と調 和して、強化され来た。 Freescale の真新しい i.MX6 ファミリーは、従来の産業用インタフェースと同様に、標準の PC インタフェースの両者を共にチップ上に装備していて、Qseven モジュールのフォームファクタには理想的である。


「 Freescale の突出した組込み用途での専門的技術に加えて、スケーラビリティと少なくとも 10 年以上の i.Max6 ファミリーの長期供給性は、これらのプロセッサが ARM ベースの COM 製品に対する完璧な選択肢としている。」 と、congatec 社の CEO である Gerhard Edi 氏は言う。
内臓のグラフィックス・コアは、ビデオ・プロセッサ・ユニット (VPU)、2D および 3D グラフィックス (GPU2D/3D)、最大 200 MT/s (1秒間に百万トライアングル) と 1080p/720p のデュアル・ストリームを持つ 4 個のシェーダーで、マルチメディア・アプリケーション用として設計されている。 デュアルの HDMI v1.4 グラフィック・インタフェースを持っていて、二番目の HDMI ポートは LVDS と併用されている。 LVDS はまた、1920x1200 ピクセル (WUXGA) までの分解能で、18/24 ビットのデュアル・チャネルをサポートしている。


MicroSD ソケットを廉価版の大容量記憶装置として使用可能であり、より厳しい環境でのアプリケーション向けには、半田付けされた 16 GB までの SSD (eMMC) 固体ドライブのオプションがある。


差動インタフェースとして、1x PCI Express 2.0、2x SATA 2.0、6x USB 2.0、Gigabit Ethernet、1x SDIO、CAN バス、LPC および I2S サウンドが利用可能である。 conga-QMX6 モジュールは、ユニバーサル・ブート・ローダー (uBoot) を装備している。 更に、多段階ウォッチドグ・タイマ、CAN および I²C バスなどの機能も備えていて、たとえシステムがスタンバイ・モードであっても、アプリケーションがより高速に、より高信頼で走るようにしている。

ターゲットとするマーケットは、医療用機器、自動車、産業用オートメーション、および、より一般的な意味で、モバイルおよびウルトラ・モバイルの産業用デバイス・メーカーである。