デーゲンドルフ、ドイツ、2009年2月4日 * * * congatec AGは、Intel® Atom™ プロセッサ・ファミリーに基づく組込み用コンピュータモジュールとしては同社では4番目の製品となる conga-BA945を発表した。
conga-BA945 はCOM Express の Type 2 のピン配置を持つモジュールで、COM Express 規格の Basic サイズ(95 x 125 mm)に適合する。
Intel® Atom™ プロセッサ N270 は 1.60 GHz のクロック速度で、512 KB のキャッシュと 533 MHz のフロントサイドバス速度を持つ。高い処理能力を持つにもかかわらず、プロセッサは最大で 2.5W の電力消費で済む。congatec エンベデッド BIOS により提供される洗練されたパワーマネージメントの恩恵として、実用的な使用の際に達する実際の値はこの最大値のレベルを十分に下回っている。
congatec の conga-BA945 は Intel® Hyper Threading Technology をサポートしていて、これは適切なソフトウェアでは二つのオペレーティングシステムを並列で、互いに完全に独立して走らせることができると言うことを意味する。
Intel Atom プロセッサを搭載し、より低価格、より小型の COM Express 規格の Compact サイズとして最近発表された conga-CA945 との相違点は、この conga-BA945 では conga-CA945 で使用する Intel® 945GSE と対比して更に強力な Intel® 945GME チップセットを使用していることである。 Intel® 945GME チップセットは二つのメモリモジュールの並列使用を容易にしていて、それによってメモリを最大で 4GB まで拡張可能にし、デュアルチャネルメモリへのアクセスを可能にしている。グラフィックス性能の一点のみから見ても、それによって達成された性能向上は 50% 以上となる。チップセットに内蔵された Intel® Graphics Media Accelerator 950 グラフィックスコントローラは 10.6 GB/s のバンド幅で 224 MB までのビデオメモリをアクセスできる。二つの独立したグラフィックスチャネル用の出力は、2x24 ビット LVDS、SDVO、TV-Out またはアナログ VGA のいずれでも経由できる。 conga-BA945 はフラットパネルディスプレイの自動認識およびコンフィギュレーションのために EPI グラフィックス標準および VESA DisplayID 定義を使用している。
迅速なシステム拡張を実現させるため、5 レーンの PCI Express、PCI Express Graphics (PEG 1x16) スロット、8 ポートの USB 2.0、2 ポートのシリアル ATA、および 2 組の ExpressCard 用の信号が提供されている。その他の機能として、ファン・コントローラ、低速インタフェースを拡張するための LPC バス、および強力なデジタルオーディオを提供する HAD インタフェースを備える。
その非常に高い処理能力にもかかわらず、conga-BA945 が実際に動作中の最大消費電力は 10W よりもかなり小さく、そのため、高いグラフィックス性能を必要とするすべてのモバイル用でファンレスのアプリケーションに最適である。
現在、conga-BA945 は入手可能。