congatec 社、オートメーション向けのリファレンス・プラットフォーム conga-ARkit を発表

PLC メーカー向けの基本設計としてハードウェアとソフトウェアの両方を含むスターター(初心者用)キット

デーゲンドルフ、 2009年2月12日    * * *    congatec AG は、PLC機能を実現するための完成されたソリューションパッケージ、conga-ARkit を発表した。

この統括パッケージは、3S-Smart Software Solutions GmbH、Real-Time Systems GmbH、および OSCAT (Open Source Community for Automation Technology) と共同で開発された。それは、PLC メーカーおよび PLC 機能をそのアプリケーションに統合しようと意図する会社に対して向けたものである。

Intel® Atom™ プロセッサ Z530 搭載の Qseven コンピュータ・オン・モジュールである conga-QA が基本ハードウェアとして選定された。わずか 7x7 cm の小型サイズであることから、このモジュールは容易にトップハットレール・ハウジングを介して収容できる。更に、高い能力で将来志向のインタフェースを備え、ハイパースレッディングとバーチャライゼーション・サポートの効果により二つの分離されたオペレーティングシステムを同時に走らせることができる。このことから、魅力的な価格の conga-QA は制御やビジュアライゼーション・タスクの大多数で理想的プラットフォームとなっている。

このキットには Qseven モジュールの使用を容易にする適切な評価用キャリアボードが含まれる。これにより、標準のコネクタを通じてすべての Qseven インタフェースにアクセスできる。そのため、カスタマースペシフィックな I/O を柔軟に構成可能で、Ethernet/Ethercat または他の適当なフィールドバスを介してコントロールできる。

完全にアプリケーション志向としてコンパイルされたソフトウェアパッケージがブート可能なUSBスティックにプリインストールされて付属している。このデバイスは Microsoft Windows XP オペレーティングシステムとリアルタイム能力を持つ OSADL Linux をブートするためにハイパーバイザーソフトウェアを使用する。 Qseven モジュールのシステムリソースは各々のオペレーティングシステムに独占的にアサインされる。これらの二つのサブシステムは互いに仮想 Ethernet ポートを介して通信する。

リアルタイムの側面 (OSADL Linux システム) では、CoDeSys SP が PLC ランタイムシステムとして動作する。完全でリアルタイム能力のある仮想化とは、PLC ハンドラが Windows システムからまったく独立していることを意味する。たとえ Windows の ”死のブルー画面” または致命的なアプリケーションエラーでも、コントロールの信頼性には影響を与えない。

他方の側面 (Windows システムはリアルタイムではない) では、インストレーションは IEC 61131-3 プログラミングシステムの CoDeSys およびオープンソース OSCAT ライブラリ (Open Source Community for Automation Technology、www.oscat.de) を包含する。この包括的ソフトウェアツールによって、コントロールおよびビジュアライゼーションをオートメーションタスク向けとして構築できる。このパッケージに含まれる CoDeSys OPC サーバーは、対応する OPC クライエントを介してリアルタイムプロセスデータへのアクセスを提供する。更に、統合されたビジュアライゼーションエディタで、たとえプログラミングシステム内にあったとしても、ビジュアライゼーションスクリーンの創作が容易になっている。

conga-ARkit は、Intel Atom プロセッサをベースとする完全なハードウェア・インフラストラクチャと、ランタイム環境を含む完全にインストールされたソフトウェア環境を含んでいる。わずか 7x7 cmのサイズの小型 CPU モジュールはコントロールタスクとビジュアライゼーションタスクも同様に取り扱うことができる。より小型でより強力なオートメーションプラットフォームは想像し難い。