高性能組込みコンピューティング製品のリーディングサプライヤであるcongatec(コンガテック)は、昨今の社会情勢下で増幅されがちな孤立感を緩和するWest Pond Technologies社(以下「West Pond」)のAVヘッドエンド技術を支えています。West Pondは、新型コロナウイルス感染防止策に付随して生じる諸課題に取り組み、高齢者福祉施設の入居者と周囲のコミュニティとを結びつけることで、孤独感を乗り越える手助けをしています。
West PondのAVヘッドエンドシステムを使用すると、既存のケーブルTVチャンネルに独自のローカル情報チャンネルを追加し、身近なニュースや日々のコミュニティ関連コンテンツを入居者の部屋にダイレクトに配信できるようになります。たとえば共用ラウンジなど特定のスポットにシンプルなIPカメラを設置するだけで、そこで行われる医師による衛生や健康に関するアドバイスや現地の牧師による礼拝プログラム、その他の定例活動などを、部屋のテレビで楽しむことができ、特別な撮影やオペレーションスタッフ等を配置する必要はありません。West Pondのソリューションは、ヘッドエンドシステムを既存の民間ケーブルTV用宅内機器のチャンネルに接続するだけで、社会的疎外感を感じやすい生活から心を和ませてくれます。本プラットフォームはオープンソースをベースとしているので、グローバルに展開可能です。本システムには、第5世代 Intel® Atom™ プロセッサをベースとする、コンガテックのCOM Express® Mini Type 10 モジュール、conga-MA5が使われています。
コンガテックCEOのジェイソン・カールソン(Jason Carlson)は次のように述べています。「老人福祉施設の入居者は、その年齢や居住環境により、新型コロナウイルス感染のリスクが一般以上に高くなっています。そのため現在のように、外部との接触が厳しく制限されている状況下では、憂鬱や恐怖感を我々の倍以上に感じられていることでしょう。ボランティアが窓の外で歌ってくれたとしても、それはほんの一時的な慰めにしかなりません。だからこそ当社は、危機的状況下でその時々に居住者が必要としている最適な情報を届けることができる優れた放送技術の開発に取り組んでいるWest Pondに敬意を表したいと思います」
新型コロナウイルスに伴うソーシャルディスタンシング施策により、世界で何百万人もの高齢者が孤独な生活を余儀なくされています。施設がロックダウンされているため、外部からの訪問を受けることはできません。入居者を守るため、音楽の演奏、アートや絵画のレッスン、談話、礼拝といった楽しい施設内活動も休止中です。
West Pondの社長兼CEOであるスティーブ・ヘイスティングス(Steve Hastings)氏は次のように述べています。「こうした困難な状況を少しでも緩和するため、施設運営者は新たな解決策を懸命に探しています。このたび、コンガテックの支援を受けて、West Pondは生産力を高め、より多くの自粛生活を続けるコミュニティに貢献できるようになったことをたいへん嬉しく思います」
コンガテックの技術をベースとしたWest Pondのプラットフォームにより、老人福祉施設の職員は、たとえば事前録画した動画ファイルをローカルに追加したり、ローカルの情報フィードに動画コンテンツを上げることも自由にできるようになり、より当該施設や情報の目的に適したシステムへとカスタマイズできるようになります。さらに、デジタルサイネージ、HDMIキャプチャ装置、TVチャンネル追加のためのRFモジュレータ、RF増幅装置、DVDプレイヤー、TVモニタ、パソコンといなどあらゆるソースに接続できるほか、ダイヤルを回すだけで退屈を紛らわすことができる究極のインフォテイメントオプションも用意されています。West Pondのヘッドエンドシステムの詳細については、
https://www.westpond.com/maintaining-positive-spirits-and-community-engagement-during-quarantine-periods/
(英文)をご覧ください。